2023.12.22 研究・成果
慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座の岸本泰士郎特任教授と大阪医科薬科大学、京都府立医科大学、神戸大学、東北大学などからなるJ-PROTECT共同研究グループは、複数の精神疾患に対するオンライン診療を用いた治療効果が対面診断と比較して劣らないことを国内初の無作為比較試験で明らかにしたと発表した。19医療施設の鬱病、不安症、強迫症の患者199人が参加し、オンライン診療を対面診療と組み合わせて行った「オンライン診療併用群」と対面のみの「対面診療群」の治療効果の評価結果を比較。対象患者を盲検化して臨床心理士が行った評価で効果に有意差がないことを確認した。精神科のオンライン診療の普及につながる成果と期待される。
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