2024.01.26 研究・成果
広島大学大学院統合生命科学研究科データ駆動生物学研究室の矢田祐一郎特任助教と本田直樹教授の研究グループは、機械学習による予測に通常は必要なバイオマーカーとアミロイドβ蓄積量を同じサンプルで観測したデータ(ペアデータ)が限られている場合でも、アミロイドβ蓄積量の定量的予測を可能にする機械学習モデルを開発したと発表した。同技術を応用することで、アミロイドβ蓄積量の予測性に基づいた新たなアルツハイマー病バイオマーカーの開発が期待される。
アルツハイマー病患者の脳では、神経細胞の変性に先立ってアミロイドβと呼ばれるタンパク質の蓄積が生じることが知られている。一方で脳内のアミロイドβの蓄積を判定する方法は、現状では高額なコストや侵襲性などの問題を抱えている。
© 2024 THE SCIENCE NEWS