2026.09.04 研究・成果

理研光量子工学研究センターの太田聡史特別嘱託研究員、横田秀夫チームディレクターらの国際共同研究グループは、1細胞RNAシーケンス(scRNA-seq)データから推定した体細胞変異を利用して、細胞の「進化の記録」といえる正常組織内の細胞系譜と細胞多様性を再構築する新しい解析手法を開発した。発生生物学、再生医療、老化研究などで、正常組織の形成過程や細胞運命決定の理解を進める新しい解析基盤となることが期待される。
細胞が分裂する際には、DNAの複製に伴ってわずかな変異が生じ、それらは体細胞変異として細胞に蓄積される。ある細胞で生じた体細胞変異は、その細胞から分裂して生じた子孫細胞にも受け継がれるため、細胞がたどってきた分裂の履歴を記録する目印になる。このため、細胞間で体細胞変異を比較することで、細胞間の系統関係を推定し、細胞系譜を再構築することができる。
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