研究費に対する財務省と大学の研究現場との大きなギャップは何なのか。財政制度審議会が示した、国立大学の教員一人あたりの研究費は、年間653万円(2016年度決算)で、04年度の417万円よりも6割増えている。一方、国立大学の研究現場では「科研費がとれなければ研究ができないばかりか、教育にも支障をきたす」という嘆きの声があふれている。科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、86国立大学の財務諸表を分析し、研究費に対する認識ギャップの要因を突き止めた。
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