2026.05.22 研究・成果

理化学研究所生命機能科学研究センター神経幹細胞研究チームの福井雅弘リサーチ・アソシエイト、影山龍一郎チームディレクターらの国際共同研究グループは、神経細胞やグリア細胞へと分化する能力を持つ神経幹細胞を活性化する新たな手法で、アルツハイマー病モデルマウスの病態を改善することに成功した。新たな治療法の開発や脳の老化メカニズムの解明へ期待がかかる。
記憶や学習、認知機能など脳の働きに重要な神経細胞は神経幹細胞からつくられる。神経幹細胞は胎生期に活発に増殖し、大量の神経細胞をつくり出すことで脳が発達。出生後も脳の一部では生涯にわたり新しい神経細胞が生まれる「神経新生」が起こり、特に海馬では神経幹細胞が活性化されて新しい神経細胞がつくられ、学習や記憶に重要な役割を果たしている。加齢に伴い神経幹細胞の働きは低下し、これが神経新生減少や認知機能低下の一因と考えられている。
© 2026 THE SCIENCE NEWS