2026.07.17 研究・成果

会見で成果を発表する京大の森本直記准教授
古代DNAの分析から、ネアンデルタール人と現生人類ホモ・サピエンスが交雑していたことはわかっていたが、もしかしたら、その出会いの場はトルコ南部であったかもしれない。京都大学大学院理学研究科の森本直記准教授とトルコ・ガジアンテップ大学のバイカラ・イスマイル教授らの研究チームは、トルコ共和国南部に位置するウチャーズリⅡ洞窟の発掘調査で、単一の遺跡からネアンデルタール人とホモ・サピエンス(サピエンス)の両方の化石を発見した。ネアンデルタール人は約7・7万~5・9万年前、サピエンスは約5・9万~4・7万年前のものであったが、石器の加工方法や装飾品として利用されていた貝が共通しており、文化的交流があったと考えられる。森本教授は「ネアンデルタール人は、サピエンスとは見た目が明らかに違ったが、そんな彼らと共通点があった。同じ貝アフリカタモトに穴を開け、装飾品にしていた形跡があった。ネアンデルタール人からすれば、遠いヨーロッパのネアンデルタール人よりも、近くのサピエンスの方が親しげに感じていたのではないだろうか」と話す。
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