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2021.05.28 研究・成果

「移植先の免疫細胞から攻撃受けず」iPS細胞をゲノム編集 作製したT細胞でガン攻撃

ガンや感染症の治療法として、CAR遺伝子やT細胞受容体を導入するT細胞療法の研究が進んでいるが、自家移植では時間と費用がかかるため、一般化することは難しい。そこで他者の細胞からT細胞を作製して移植する他家移植に注目が集まっているが、免疫反応の制御が課題だ。京都大学iPS細胞研究所の王博研究員、金子新教授らの研究グループは、iPS細胞をゲノム編集したうえでT細胞に分化することで、免疫細胞から攻撃を受けずに、ガン細胞を攻撃するステルスファイターT細胞を作製することに成功した。金子教授は「今回はT細胞を使ったが、この手法を他の分化細胞を使うことで、新たな治療法開発につながるかもしれない」と話している。

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