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2022.11.11 研究・成果

シナプス食べて脳を最適化 グリア細胞が学習効果を左右       東北大が解明

東北大学大学院生命科学研究科の松井広教授

 

脳内では記憶や学習に伴って、シナプスのサイズが変化し、神経を伝わる信号の強度が制御されるが、シナプス構造の調節メカニズムの詳細は分かっていない。東北大学大学院生命科学研究科の森澤陽介研究員(研究時)、松井広教授らのグループは、小脳バーグマングリア細胞が神経細胞の一部を貪食していることを発見した。さらに、学習によってシナプスの貪食が亢進し、貪食を阻害すると学習効果が低下することを示した。松井教授は「大脳皮質でも同様のことが起こっていると考えられる。ヒトでは幼年期から思春期にかけてシナプスの刈り込みが行われるが、刈り込みが不十分だと自閉スペクトラム症に、刈り込みすぎると統合失調症になる。グリア細胞に着目することで、新たな治療法開発につながる可能性がある」と話す。

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