2023.08.25 研究・成果
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)精神保健研究所精神疾患病態研究部の橋本亮太部長と東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構の岡田直大特任准教授、東京大学大学院医学系研究科の笠井清登教授らの研究グループは、日本全国の14研究機関と共同で4大精神疾患(統合失調症、双極性障害、大鬱病性障害、自閉スペクトラム症)と健常者5604人のMRI脳構造画像データを収集し、大脳皮質下領域構造のデータ駆動型大規模解析を行うことで同構造が4つの類型(脳バイオタイプ)に分類できることを明らかにしたと発表した。脳皮質下領域構造の体積によるクラスタリング解析で同分類が認知機能および社会機能と関連することがわかった。精神疾患研究の進展と新たな診断および治療法開発につながる成果と期待される。
© 2024 THE SCIENCE NEWS