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2020.07.10 研究・成果

「海面を浮遊して移動か」昆虫分散で九大が新説提唱

昆虫が海を渡る方法はいくつも考えられてきたが、特に飛べない種については洪水や津波によって流出した草木などのイカダに乗って運ばれるラフティングが最も普遍的に起きていると考えられ、定説となっている。一方、昆虫は体の表面が水をはじくことで水面に浮かぶものが多く、水に落ちてもすぐに沈むわけではない。
「もし昆虫が海水に数日浮いていられるならば、イカダなどにつかまらなくても海の表面を漂って離れた陸地へたどり着くことができるのではないか」という疑問を検証するため、九州大学基幹教育院の松林圭助教、比較社会文化研究院博士課程2年の上野弘人大学院生らを中心としたグループは、9種の海浜性甲虫を実験室で海水に浮かべて生存日数を記録したところ、そのうち3種で半数の個体が10日を超えて浮遊することができ、最長で26日間浮かんだまま生存していられることがわかった。

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