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2022.05.20 研究・成果

「慢性的なかゆみ」ひっかくとNPTX2タンパク質が増加     九大が悪循環の仕組み解明

かゆみは、身体に付いた寄生虫など、外界の有害物をひっかくことで除去するために必要なシステム、あるいは内臓疾患や皮膚疾患などの身体の異常を知らせるシグナルだ。通常はかゆいところをひっかくことでかゆみは治まるが、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などに伴う慢性的な強いかゆみでは、何回も繰り返してひっかいてしまう。その結果、皮膚の炎症が悪化し、かゆみがさらに増すという悪循環(かゆみと掻破の悪循環)が生まれる。
九州大学大学院薬学研究院/高等研究院の津田誠主幹教授、薬学府の兼久賢章大学院生(当時)、岡山大学、ジョンズ・ホプキンス大学の研究グループは、何回も繰り返し皮膚をひっかく、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎モデルマウスで、皮膚からのかゆみ信号を脳へ送る脊髄神経(かゆみ伝達神経)の活動が高まっていること、皮膚へのひっかき刺激を抑えるとそれが起こらないことを見いだした。

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