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2018.11.30 研究・成果 大学等

「一見正常だが学習効果減弱」前臨床期アルツ病が健常高齢者の2割

東京大学大学院医学系研究科の井原涼子特任助教と岩坪威教授らの研究グループは、アルツハイマー病の病理変化が生じているが、臨床症状のない「前臨床アルツハイマー病(プレニカルAD)」に、日本人の認知機能正常者60-84歳の2割程度が該当することを明らかにしたと発表した。またプレニカルAD患者の認知機能は正常範囲だが、3年間追跡調査すると記憶および遂行機能の検査で学習効果が減弱する傾向が見られた。J-ADNI研究データを用いた解析で明らかになった。アルツハイマー病の治験における被験者の効率的な選択や、新たな診断法開発につながる成果と期待される。成果は国際学術雑誌「Alzheimer’s & Dementia: Translational Research & Clinical Interventions」オンライン版11月21日号に掲載された。

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