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2024.03.22 研究・成果

PTSDの分子機構 東大が解明 cAMPの過活性化で深刻化

東京大学大学院農学生命科学研究科の喜田聡教授と国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の金吉晴所長、堀弘明室長らの研究グループは、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の分子機構を解明したと発表した。PTSD患者の末梢血とマウスPTSDモデルの海馬の遺伝子発現を網羅的に比較。両者に共通してcAMP情報伝達経路の負の制御因子であるホスホジエステラーゼ4B(PDE4B)が発現低下していることを明らかにした。患者では発現量が低いほど再体験症状が重篤で、マウスモデルではcAMP情報伝達経路の活性化でトラウマ記憶が強化されることも確かめた。PTSDの診断法や治療法開発につながる成果と期待される。

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