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コラム・素領域

科学新聞の1面に掲載している『素領域』全文と、Web限定コラムをお読みいただけます。

2020年10月2日号
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花粉症の原因となる花粉は約60種類もあり、1年を通していずれかが飛散している。飛散時期は地方によって異なるが、関東では秋は9~10月にブタクサ属やヨモギ属、カナムグラがピークを迎え、そのほかイネ、スギなどの花粉が飛散する▼今年春のスギ・ヒノキの飛散花粉数は、昨春および過去10年平均の約4割と少なかった。花粉情報協会によれば来年春は今年よりやや多く、平年と同じかやや少なくなる予想だという▼東京都健康…

2020年9月25日号
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イノベーション・エコシステムを構築するため、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)予算の一部を、スタートアップ・エコシステム拠点の強化に使うことが、9月17日に開催された内閣府のガバニングボードで了承された▼PRISMはもともと民間投資を誘発する研究開発投資を促進するため、各省のプロジェクトに追加予算を配分するという仕組みで作られた制度だ。年間予算は100億円。19年度から新たに国立…

2020年9月18日号
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いまだに先の見えない新型コロナウイルスのパンデミック。先進各国でワクチンの開発競争が盛んだが、過去にない急ピッチでの開発には安全性を危ぶむ声も多い▼日本でも、今年の冬はインフルエンザと、それまでに開発できれば新型コロナの両方のワクチン接種を実施するような話を国はしているが、本当にそうなる可能性はどうなのか▼医療機関の現場の医師に聞いてみたら、ありえないだろうという答えが返ってきた。ワクチン開発は2…

2020年9月11日号
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宇宙探査機「はやぶさ2」が12月6日に地球へ帰還することが決定した。まだ3カ月ほど先になるが、今から待ち遠しいかぎりである▼2014年12月に打ち上げられてから現在まで約50億㌔を超える飛行を続けている。この間に小惑星「リュウグウ」に2度着陸。採取した石や砂の試料の入ったカプセルを持ち帰ってくれる▼「はやぶさ」の名前は鳥のハヤブサ(隼)が由来である。同じ猛禽類のワシ(鷲)やタカ(鷹)のように強いの…

2020年9月4日号 素領域

消防庁では平成20年から消防機関や医療機関、都道府県の協力により熱中症による救急搬送人数の調査を実施している。今年は6月1日から開始され、10月4日までを予定。8月17-23日の速報値では、1週間で約1万3千人が救急搬送され、多くは軽~中等症だが重症も387人いて、25人が死亡している▼熱中症は、高温環境下で体温の調節機能が破綻するなどして発症する障害の総称と定義され、症状はめまいや大量の発汗等の…

2020年8月28日号 素領域

かつて、大学院博士課程に進学し学生ローン(奨学金)で借金を重ねながらも、アカデミアのポストを得ることができれば、借金は帳消しになり、自分の興味に基づいた研究ができるという時代があった▼現在は奨学金返還免除もなくなり、若手ポスト自体も少なくなったためアカデミックキャリアは非常に狭き門となっている。しかも、研究設備や人間関係といった研究環境についても、大学の研究現場に魅力がなくなっていることが、異業種…

2020年7月31日号 素領域

文部科学省は、公立小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校および大学・高等専門学校の新型コロナウイルス感染症の影響による学習指導に関する状況を調査し、結果を17日発表した▼6月23日時点で高校までの学校では、新型コロナウイルスの影響で4月1日以降、小学校と中学校の1%を除き、全ての学校が臨時休業を実施。多くの学校は夏季休業期間の短縮を含めた対策をとっている▼7月1日時点で…

2020年7月17日号 素領域

新型コロナウイルス感染症(COVID19)の流行は、日本の感染症に対する体制が不十分であることを明らかにした。無症状患者の把握や対応、ウイルス検査と保健・医療の現状分析と必要な体制の整備、感染経路対策から、社会・経済的影響への対策と人々のストレスへの対応、誹謗中傷・差別などといったものまで幅広い課題が顕在化した▼政府は首相を本部長とする対策本部を設置し、専門家会議の意見を取り入れながら対策を進めた…

2020年7月10日号
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新型コロナウイルス感染症は収束どころか、東京などを中心に再び拡大の兆しが強まっている。テレワークなどの利用は進むが、肝心なソーシャルディスタンスの定着は難しい▼というより、東京のような過密都市では無理である。人々が外出するようになれば、電車や街なか、地下街などの至るところで人が密接・密集し、「3密」どころか集団による「団密」にもなりかねない状況である▼古くから指摘されている東京一極集中問題の解消に…

2020年7月3日号
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最近の調査研究によると、65歳以上で認知症を患っている人の数は、現在17・5%、それが5年後の2025年には20・0%、つまり5人に1人が罹患するという予測が出されている▼認知症は、医療費の高騰を招くなど国にとっても大きな社会問題となることが懸念されるだけに、予防は切実な課題となっている。それに関連して注目されているのが脳神経細胞の発生・維持・再生を促進する脳由来の神経栄養タンパク質「BDNF」で…

2020年6月26日号 素領域

厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響で新たにテイクアウトや宅配等のサービスを始める飲食店営業者に向けて、衛生管理の徹底を注意するリーフレットを作成・発表した▼チェック項目としてテイクアウトに適したメニューであるかなど5項目をあげ、食中毒を防ぐため調理者が普段から行っている衛生管理に加えて注意してほしいとしている▼食中毒は細菌やウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などが食品に混入する…

2020年6月19日号 素領域

新型コロナウイルス感染症対策の一環として、審議会等の政府の会議もオンラインで行われるなど、3密を避ける取り組みが様々なところで行われている▼記者会見も、ウェブ会見が数多く行われるようになり、リアルで会見する場合は、説明者との距離はもちろん、記者同士の距離も離されている。しかし、中にはウェブという手法を逆手にとって、主催者に都合の良い情報だけを流そうとする会見が行われることがある▼ウェブ会議システム…

2020年6月12日号 素領域

新型コロナウイルス感染症拡大で、外出やイベント開催などの自粛要請が続いているが、仕事や教育、催しなどで、ICT(情報通信技術)の活用が改めて見直されている状況だ▼報道関係でも、記者会見をオンラインで行う企業などが増えたが、主催側の説明だけでなく、質疑応答もできるため、通常の対面での会見と比べてそれほど不都合さはない▼講演会やシンポジウム、フォーラムなどのオンライン開催も経験してみたが、講演者の顔や…

2020年6月5日号 素領域

最近、特に気になっていることがある。新型コロナウイルスのことかと思われるだろう▼緊急事態宣言が全面解除されたとはいうものの、第二波、第三波が懸念されるだけに、確かに大いに気がかりではあるのだが、それとは別、実は地震のことである。5月のゴールデンウイーク中に2度も緊急地震速報がテレビ等で報じられたことに気づいた方も多いだろう。つい最近でも、震度4程度ではあるが、宮城、福島、茨城、千葉、長野、岐阜、徳…

2020年5月29日号 素領域

関東甲信の昨年の梅雨入りは6月7日ごろで、梅雨明けは7月24日ごろだった。例年最も早く梅雨入りする奄美と沖縄が今年は昨年より4日早い5月10~11日ごろ梅雨入りしている。梅雨は晩春から初夏まで例年1カ月~1カ月半続く。梅雨時は水害が起きやすくなるため今年も注意が必要だ。昨年6月6日から7月24日までの豪雨および暴風雨は梅雨と台風3号、5号の影響で九州を中心に大きな被害を発生させ、激甚災害に指定され…

2020年5月22日号 素領域

新型コロナウイルス感染症への対応の一つとして、全国知事会などは9月入学制の導入を求めている。児童・生徒・学生の勉強の遅れを解消することや国際標準に合わせるためだというのが理由だ。日本若者協議会が実施したアンケートでは、小中高生全体では賛成37・2%、反対47%という結果となったが、高校生だけで見ると賛成が反対を上回るという▼日本教育学会は、今のまま単に9月にずらすと、私立大の授業料だけで1兆円とい…

2020年5月15日号 素領域

ようやく縮小の気配が見えてきた新型コロナウイルス感染。多数の感染者を出している米欧などに比べれば、日本は数の上ではまだ少ない方だが、だらだらと横ばい状態で推移してきたのが、大型連休で縮小傾向が続くようになってきた▼そのため自粛緩和などに動く自治体なども出てきたが、緊急事態宣言の1カ月延長で、さらなる外出自粛、休校、テレワーク、飲食店や娯楽施設などの営業自粛などが続くこととなり、様々な課題が持ち上が…

2020年5月1日号 素領域

ACE受容体をご存じだろうか。この働きが今、全世界で拡大する新型コロナウイルス感染の防御の鍵を握る存在かもしれないのだ▼そもそも受容体とは、生物の体にあって、外界や体内からの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のことである。我々の口腔内には、ウイルスレセプターと呼ばれるウイルスが吸着しやすい受容体がいくつも存在している。新型コロナウイルスは、ACE2受容体という細胞…

2020年4月24日号 素領域

新型コロナウイルスの感染防止を目的に、人との接触8割減を目指し、在宅勤務を含むテレワークが推奨されている▼政府は「働き方改革実行計画」でも柔軟な働き方がしやすい環境整備として、テレワーク等の導入を推奨してきたが、日本ではこれまで普及してこなかった。現在は様々な企業や組織でおそらく致し方なく導入されているが、これを機に課題等が明らかになることを期待したい。企業等ではテレワークにおける勤怠評価制度は未…

2020年4月17日号 素領域

新型コロナウイルスに対抗するため、世界中の科学者や関係者が様々な取り組みを行っている。エルゼビアやシュプリンガーなどの数多くの出版社が、関連論文やインフォグラフィックスなどを無料公開し、bioRxivやmedExivなどのプレプリントサーバには毎日のように新しい論文がアップされている。これらは科学者コミュニティ全体の「知」を向上させている▼内閣府は新型コロナ対策×テック会議を開催。民間事業者の技術…

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